地域猫活動の手順と手引き
地域猫活動の手順
1) 猫の餌付け
まずは猫が人に馴れ、保護しやすくなるように餌付けします。
エサは与える時間(30分位)を決め、その時間にだけ与えて下さい。
(時間を決めることによって、その時間にだけ猫が集まるようになります。)
容器は毎回必ずきちんと片付け、洗うなどして清潔に保ってください。
(容器をそのままにしておくと容器が散らばったりして苦情の原因にもなりますし、餌の残りをからすが襲ったりすることもあります。また容器を清潔に保つことは、細菌の繁殖を防ぎ、猫たちの健康上大切です。)
エサはドライフードが最適です。残飯を与えるのはやめましょう。
(人間と猫の必要とする栄養は異なり、猫の主食はたんぱく質で、また人間用に味付けされた食事は、猫にとっては非常に塩分がきつく、猫の健康を害する恐れがあります。猫用のドライフードはたいてい「総合栄養食」となっており、缶詰よりも少量でカロリーが高く、また猫に必要な栄養が含まれています。)
2) 猫の保護
不妊・去勢手術をするために保護する猫が「飼い猫」でないことを確認して下さい。
※特に屋外飼育猫との識別が重要です
発情期がくる生後6カ月以上の猫が手術の対象となります。
なつかない、抱かせてくれない、捕まえられない、など保護できない場合には、ケルビムより「地域猫手術用捕獲器」を貸し出します。
※ケルビム事務局に前もってお問い合わせください
3) 猫の搬送
不妊去勢手術には予約が必要となることが多いので、必ず前もって病院に問い合わせ・予約をしておきましょう。
また病院の中には、飼い猫のみしか扱ってくれないところや、ワクチン接種済みを条件にしている病院もありますので、連れてゆくのが野良猫であることを知らせて確認しましょう。
前もって手術の予約等協力を依頼しておいた動物病院へ猫を連れてゆきます。
※安価で避妊去勢手術ができる動物病院のご紹介ができますので、ぜひご相談ください。
4) 不妊去勢手術の実施
動物病院にて搬送した猫に不妊・去勢手術をしていただきます。
メス猫の場合、術後1週間程度で抜糸、ということになることもありますので、保護猫の場合、再度保護して病院につれてゆく必要のないように抜糸の必要のない糸を使っていただくようお願いしてもよいでしょう。
5) 手術済み猫の印を入れる
ケルビムでは地域猫の目印として「両耳のイレズミ」または「耳カット」を実施しています。
イレズミやカットは麻酔が効いている間に一瞬で行うため、痛みは感じません。
※イレズミ・・・アルファベットと数字で地域が分かります。
例)”M2”のイレズミなら、松尾2丁目の意味。
※耳カット・・・右耳はオス・左耳はメス(ケルビム動物病院実施例)
6) 手術後の猫の飼育と管理
不妊・去勢手術後は、猫へのエサやりと後片付け、糞尿の清掃など日々のお世話をします。
(ひとりでは大変だと思いますので、協力者を募り分担するとよいでしょう。)
周囲から苦情が出た際には、相互の立場を理解し、きちんと冷静に話し合いで解決にあたります。
(「猫がかわいそう!」対「猫が迷惑だ!」の1点張りどうしでは堂々巡りで問題は解決しません。人間同士の関係が悪くなれば、とばっちりを受けて必要以上に嫌われてしまうのは猫たちです。卑屈にも、けんか腰にも決してならず、冷静に相手の話を聞き、明るく・真摯に対応すれば、相手の方の態度も和らぐでしょう。問題の解決をはかるとともに、お互いに求めているのは同じ”野良猫が少なくなること”だということがわかってもらえれば、時には良き理解者になって応援していただけることだってあるのです。)
地域猫といっても戸外で暮らすことの過酷さを考え、できるだけ里親さんをみつけてあげるよう努めましょう。
(里親探しは、「ワンニャン里親募集会」でお手伝いできますのでどうぞご参加下さい!)
地域猫活動お問い合わせ先
このページをご覧になって地域猫活動に参加しようと思う方はケルビムまでどうぞご連絡ください。
安価で避妊去勢手術ができる動物病院のご紹介ができますので、ぜひご相談ください。
ケルビム事務局 TEL:098-988-6128 携帯:090-9478-8152 へお問い合わせください。