ほめてしつける

絶対たたかない

犬のしつけは「たたく」ことではありません。いつもたたいてしつけていると、上から人聞の手がでてきたら「たたかれる」と子犬が覚えてしまいます。

子供はとっさに子犬を上から触ろうとしますから、その際「たたかれる」と子犬が誤解してしまい身を守るために「噛む」ことになってしまいます。

噛み付き事故は県内でも多発していますが、これは犬が悪い訳ではなく、飼い主がたたいてしつけている場合に起こりやすいのです。

名前を呼んで良い時・悪い時

子犬の名前はもう決まっていますか?

まだ決まっていないのならなるべく早く決め、常にその名前を呼んであげて下さい。だだし、名前は呼んで良い時と悪い時がありますので気を付けましょう。

呼んで良い時は、「ほめる」「かわいがる」時です。「ポチ!おいで。お利口だね!」などのようにいつも名前を呼んで来たらほめてかわいがっていれば、子犬は「名前を呼ばれると嬉しいことが起こる」と思うようになり、呼べばすぐ来るお利口さんになります。

しかし、「叱る」時には絶対名前を呼んではいけません。「コラッ!ポチ!」「ポチ!いらっしゃい!これは誰がしたの? ポチでしょ。ダメよ!」などと、いつも呼んで叱っていたら、子犬は「名前を呼ばれたら叱られる・・・」と思ってしまい、呼んでも来なくなったり、後ろを向いて飼い主のことを無視したり、と言うことをきかなくなってしまいます。ですから、名前には良い印象を持たすことがしつけのコツといえます。

低い声で一言で叱る

たたかずに名前も呼ばずにどうやってしつけるかといえば、言葉です。

家族で一つ「ダメッ」「コラッ」など制止するための言葉を決め、子犬がやって良いこと・悪いことの区別がつけられるようにします。

「正しい場所でトイレができた」「お手・おすわりができた」など子犬がやって良いことをすればほめ、「それをすればいいんだよ」と教えます。「うるさく吠える」「噛んではいけないものを噛む」などやって悪いことをしていれば「ダメッ」と言って叱ります。

ところで、犬の世界にはボス犬がいますが、自分に自信がある強い犬がボスになりますから、あまりワンワンキャンキャン鳴きません。ボスが低い声で「ウーッ」とうなっている前で、弱い犬が高い声でキャンキャン鳴いているのが犬の社会だと思って下さい。

ですから、飼い主が犬を叱る時に高い声で「もー、ダメダメダメダメ」とダメを連発したり、子供が犬に飛び付かれて甲高い声で「キャーキャー」言っていたのでは、「キャンキャン鳴いている負け犬め!」と犬がバカにして言うことをきいてくれません。

ボスが「ウーッ」とうなるように低い声で一言で「ダメッ」と叱ることがポイントです。

なお、犬が「ウーッ」とうなるのは、「もう噛むぞ」という合図ですから、すぐに静かに犬から離れましょう。

あまがみはオモチャでなおす

犬も歯が抜け変わりまず。しかし、人間のように歯抜けになってしまうわけではありません。乳歯を残したまま永久歯が生えてくるので、生後4~5ヶ月では乳歯と永久歯と2本ずつ生えています。

大体永久歯が生えそろったら乳歯が抜け、生後6ヶ月頃にすべて永久歯に変わります。そのため、子犬の歯が抜け変わるのを気付かない方も多いのですが、子犬自身は歯がむずがゆくてたまらないので、あっちこっちの物を噛んでしまいます。それを「あまがみ」と言います。

かわいいからと人の手を噛ましていると小さい内に「人の肌に歯をあてていい」と思ってしまい、成長しても噛みぐせが治りません。

手を噛んできたり噛んではいけない物を噛んでいたら「ダメッ」と叱り、噛んで良いオモチャなどを与えます。これを繰り返し、小さい内から噛んで良い物・悪い物の区別をつけさせます。

オモチャを選ぶ時は、安全性を考えた犬専用の物にしましょう。「もういらないから」と古靴や古着を与えていると、子犬は「新しい物と古い物」の区別がつかないので、「同じニオイがするから」と必要な新しい靴や服を噛まれてしまいます。

信頼関係を築く

いつもガミガミ叱られてばかりいたのでは、子犬はうんざりしてしまい飼い主のことがキライになってしまいます。

それでは「嫌いな人に何を言われてもききたくないよ」なんてことになり、全然言うことをきいてくれなくなっても仕方ありません。

ほめてかわいがっているほど「飼い主さん大スキ!」と思いますから、叱られるとショックを受けて「大好きな人に叱られた・・・」とシュンとなり、よく言うことをきくようになります。

ですから、犬のしつけは「ほめてかわいがって信頼関係を築く」ことだと言えます。

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