ジョンホ(政浩)は、姿は見せてくれるようになったものの、だっこしようとしたりするとソファーの下に隠れてしまう。
リサイクルショップで500円で買った我が家のソファーは下がすっぽり空いていて、そこに隠れるのだ。仕方なく手か足かをつかんでつまみ出す。ソファーを壁にピッタリ付けることは忘れてはならない。
どうやらジョンホはアッパよりワンコ兄ちゃんたちが好きなようで、ローテーブルの下で3匹で隠れていたりする。お兄ちゃんっ子でも良いか・・・でもちょっと淋しいのが親心だ。
チャングミ(長今)は相変わらず、もの怖じもせず、アッパにスリスリしてくれる。でも、まだまだワンコ兄ちゃんが好きではないらしく、威嚇とネコパンチだ。
お兄ちゃんたち、優しいし、妹と仲良くしたいんだよ・・・。きょうだい仲良くして欲しい、これもまた親心だ。
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ふと、ジョンホを見ると、首の辺りに「黒ゴマ」がちらばっている。
抱こうとしても逃げてしまうし、何だろう? と思ってから2、3日後、変化が訪れた。アッパの手、足は痒い痒い。ワンコ兄弟を見ると、やっぱり・・・。ノミだった。
致し方ない。嫌われるのを覚悟でジョンホをお風呂に入れることにした。たらいにお湯をためて、シャワーも流しっぱなしで挑んだ。
初めは嫌がっていたが、観念したのか、アッパの腕にしがみつきながらも静かにしていた。
しかし、ノミの数のスゴイこと。放っておいたアッパが悪かった。流しても流しても「黒ゴマ」は出てくる。15分くらい流し続けただろうか、ようやく「黒ゴマ」はなくなった。
チャングミは? と心配になり、彼女もお風呂に入れることにした。
最初は戸惑ったものの、エステ気分のようにウットリしている。「もっときれいにしてね」そうとでも言っているようだ。おまけに水はけが良いのでドライヤーも要らない。
後から聞くと、チャングミはノミ退治、予防の薬を投与してあったので、移ることはないそうで、ちょっと取り越し苦労のような気もしたが、サービスエステだ。
ワンコ兄弟もお風呂に入れ、ジョンホ共々、ノミ退治の薬を投与した。
最後まで痒みに苦しんだのはアッパだった。
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お風呂効果もあったのか、ジョンホはだっこも段々平気になってきた。無論、長時間は無理だが、大きな進歩だ。
家の中も落ち着いてきた。その途端、選ばなかった1匹、「ケルビム」の代表的人気ネコのデブチンが気になってしょうがない。また、何度も何度もサイトで彼と「対面」を繰り返した。
「一度、会わせて頂けませんか」。とうとう「ケルビム」にメールを送った。
「では、今度の里親会で如何でしょう」。快諾をもらえた。
里親会。
デブチンはサークルにはおらず、ボラの方にだっこされていた。人も多いのに大した度胸だ。
「だっこしても良いですか」。
ドッシリとした抱き心地。あ、もうダメ。メロメロ病、発病。
中村吏佐さんに話し掛ける。
「2匹とも落ち着いてきたんですけど、3匹飼えますかね?」
「2匹と3匹ではそう変わらないと思いますよ。ジョンホと同じ猫舎にいましたし」
「一度、連れて行っても良いですか」
「じゃ、1週間のお試し飼いになさいますか」
「はい」
実はネコのケージを持って行っていた。確信犯だ。それでも中村さんはニッコリ笑って見送って下さった。
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家に連れ帰り、用事で直ぐに外出した。
また家に戻ると、つっぱり棒で吊したカーテンが床に落ち、その上にデブチンが座っている。オイオイ。
近づくと「キー」と威嚇されたが、これが最初で最後の威嚇だった。直ぐにだっこをさせてくれ、ゴロゴロ言う。今日、2回目のメロメロ病、発病だ。
さぁ、いよいよ名前だ。
「ケルビム」の代表ネコ、育てるのもそうだが、名前決めもプレッシャーが掛かる。
まず、ジョンホのジョン(政)の字は決めた。もう一文字どうしようか?
ふと、きれいな発音が浮かんだ。「ジョンテ」。可愛いし、カッコイイし、ちょっと威厳もあると自分に酔いつつ、漢字を考えた。
「政泰」。うん、なかなかじゃないか。一人、納得する。
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◇ 左から、チャングミ(長今)・ジョンテ(政泰)・ジョンホ(政浩) ◇

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ジョンテが家、アッパ、ワンコ兄弟という新しい環境に慣れるまで、時間はほぼ掛からなかった。
ただ、昔馴染み、今や兄弟のジョンホと仲が良過ぎて、長時間だっこもさせてくれないし、チャングミが一人になることが多くなった。
慌てても仕方がない。時間と共に慣れていくだろう。
ご飯を食べて、トイレに行って、寝る。これが生活の基本だ。
念のため、ノミ退治の薬をまた注文した。
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◇ 箱入りジョンテと後ろ向きジョンホ ◇

◇ ジョンホとジョンテ、男の友情? ◇

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